痛みの状態や原因を診断してから、
「薬の治療」「リハビリテーション」「神経ブロック」を組み合わせて適切な治療を行っています。
■ 痛みの治療法
神経ブロック
過剰に興奮して痛みを発生させている神経だけに、局所麻酔薬を投与して神経を休めることによって、
神経の興奮を解除し、痛みをリセットするための治療法です。
神経ブロックは、注射の手技で、あらゆる痛みに対して、たくさんの手技が確立しています。
確実な神経ブロックは、鎮痛薬が効かない痛みに対して、高い鎮痛効果を認めることが知られています。
① 経験と技術
神戸大学と兵庫医科大学で10年以上、外来医長として最先端治療を牽引
② 正確な診断能力
X線ガイドによる透視下ブロック、超音波ガイド下ブロックを積極的に導入
③ 施行時の苦痛の軽減
高い技術による迅速な手技、極細のブロック針を導入、十分なインフォームドコンセント
神経ブロックは、神経の正常化を一番の目的に行っております。
平成25年1月29日の神戸新聞でも、特集を組まれました。
痛みのリハビリ
当院では、筋力強化や機能訓練ではなく、「痛み・しびれ・むくみの改善」にターゲットを絞ったリハビリを行っています。
リハビリは、「神経ブロック」や「薬の治療」を併用することで、治療効果が促進します。
痛みに対する有効性が高い、最新式のリハビリ機器を用いて痛みの治療を行います。
スーパーライザー
ペインクリニックの学術誌で、たくさんの痛みに対する有効性が報告されています。
体の深部まで到達する近赤外線を照射することによって、局所に高い温熱効果を獲得できます。
直径10cm程度のラッパ型アタッチメントによる局所温熱療法と、細いアタッチメントを神経の走行に沿ってあてて照射すると弱い神経ブロックの効果が期待できます。
キセノン光治療器
キセノンが発する近赤外線は、広い範囲で体の深部まで到達して神経や筋肉を温め、痛みを和らげます。
また、当院で使用している最新式のキセノン光治療器は、通電・温熱・光線の3つの治療を同時に行うことが可能です。
エアーマッサージ器(メドマー)
最新式のエアーマッサージ器に(メドマー)よる治療を行うことで、リンパの流れや血流が増加し、足のむくみやしびれの改善が期待できます。
また、リンパ浮腫に対する専門的知識と技術を持つ看護師が、マッサージやバンテージの治療と、エアーマッサージ器による治療を組み合わせた、オーダーメイドの治療計画を実践しています。
全身疾患に伴う痛み・その他
- ・帯状疱疹
- ・がんの痛み
- ・リウマチに関連した痛み
- ・糖尿病に関連した痛み
- ・脳卒中に関連した痛み
- ・術後疼痛
- ・肋間神経痛
- ・CRPS
- ・線維性筋痛症
- ・リンパ浮腫
- ・下肢のしびれ・むくみ
抵抗力が低下した時に、ウイルスが活発に活動する病気が帯状疱疹です。
皮膚に小さな水ぶくれがたくさんできるので、皮膚科の病気と思われがちですが、
神経で活発化したウイルスは、神経で暴れまわるため、神経に深刻なダメージ(≒痛み)が残ります。
帯状疱疹患者の10%において、神経への深刻なダメージが残って、鎮痛薬が効きにくい神経痛を発症します。
帯状疱疹の痛み治療は、早期治療がもっとも大切です。
痛みが残りやすい帯状疱疹として、
①皮疹の範囲が広く、密度が高い(火傷のような状態)患者さん
②高齢者(70歳代以上)
③ステロイド内服、糖尿病、がんなどの免疫機能に影響がある病気を合併している患者さん
④皮疹の範囲は少なくても、痛みが強い患者さん
(例えば、はじめに痛みが出現して、2-3日後に皮疹が出現してくるような患者さんは、要注意です)
頭・顔の痛みと機能異常
- ・頭痛(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)
- ・三叉神経痛
- ・非定型顔面痛
- ・後頭神経痛
- ・舌咽神経痛
- ・抜歯後の痛み
- ・咀嚼筋症候群
- ・顔面けいれん
- ・顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群)
※特にステロイド抵抗性
目・耳・鼻の痛みと機能異常
- ・眼瞼けいれん
- ・突発性難聴
※特にステロイド抵抗性 - ・網膜中心動脈閉塞症
- ・アレルギー性鼻炎
首・腕の痛み
- ・頚椎症
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性頚髄症
- ・首のこり・寝ちがえ(頚部筋肉痛)
- ・むちうち(外傷性頚部症候群)
- ・頚肩腕症候群
- ・胸郭出口症候群
- ・腱鞘炎
- ・手根管症候群
- ・テニス肘
- ・上肢の血管障害(バージャー病、レイノー症状)
- ・末梢神経障害(糖尿病、がん、栄養障害)
肩の痛み
- ・肩関節周囲炎(40肩・50肩)
- ・肩こり
- ・変形性肩関節症
- ・肩手症候群
- ・頚肩腕症候群
- ・腱板断裂
腰痛・足の痛み
- ・ぎっくり腰(急性腰痛)
- ・慢性腰痛
- ・変形性腰椎症(圧迫骨折、椎間関節症)
- ・腰椎椎間板ヘルニア
- ・腰部脊柱管狭窄症
- ・坐骨神経痛(梨状筋症候群)
- ・変形性股関節症
- ・変形性膝関節症
- ・下肢の血行障害(閉塞性動脈硬化症、バージャー病、レイノー症状)